2009年3月28日土曜日

デンマーク




今年の年末年始は北欧に行きました。
まずは、途中コペンハーゲンに立ち寄りました。
滞在時間が5時間程度しかなく、ハードスケジュール
でしたが早速市内中心部の携帯ショップ巡りを実施
しました。
コペンハーゲンは昨年5月にも行っているので、ハチソン
3のショップの場所は記憶しておりました。
幸い、店はありましたが、残念ながらプリペイドSIMは
無いとの回答。
どうやら、IDを持たない外国人には販売できないようです。
仕方なく、ノルウエーTelenor傘下のSonofonの店に行くと
あっけなく購入OK。
パスポートの提示も不要でした。
また、3Gサービス及びTV電話やパケット通信も直ぐに使える
状態となっており重宝します。
パケット通信のAPNはNOKIA端末が自動でOTA経由で設定
のものがそのまま使えます。
余談ですが、この機能は便利なのですが、OTAで降ってくる
設定はポストペイドであり、事業者によってAPNをプリペイド
とポストペイドを分けている場合には役立ちません。
因みに、ドコモとソフトバンクもSonofonへローミング可能で
あるものの、GSM網のみでWCDMA網へのエントリーは
出来ませんでした(08年12月現在)。
3Gを確実に使いたい場合、3DK(ハチソン)にローミング
させる必要があります。但し、使ってみた限り3DKは若干
エリアのカバレッジが弱いように感じました。
Sonfonは、3Gエリアが弱いとは感じませんでしたしGSM網
も使えるのが心強いです。
よって、WCDMAやパケットが使えるSonofonプリペイドは
メリット大です。



WCDMA2.1GHzオンリーでのネットワーク運用は厳しい?



画像上:ポーランドのP4(Play) 下:アイスランドのNova
第二世代のネットワーク(GSMやPDC)を持たず、WCDMA網のみで運用する
事業者は、日本ではイーモバイルが該当しますが、海外でも少なからず存在
します。
韓国と日本を除き、携帯電話においてGSMが世界中のスタンダードであり、
アフリカなどでは、未だGSMの新規事業者が増え続けています。
とはいえ、先進国での新規参入の場合はWCDMAのみでスタートするのケース
が殆どです。
ポーランドのP4、ブルネイのB-Mobile、英国・スウェーデン・オーストラリア等の
ハチソン3、アイスランドのNova等の例があります。
WCDMAの場合一般的な周波数は2.1GHzの為、GSMのスタンダードである
900MHzと比較して電波が遠くに飛びにくいというデメリットがあります。
このため、サービスエリアが大都市周辺が殆どでルーラルエリアは圏外である
場合が多いのが現状です。
例:ハチソン3オーストラリアのエリア
勿論、基地局を多数配置すれば克服は出来ますが、コスト高になり新規参入
事業者には厳しい筈です。
またCDMAの運用はTDMA方式のGSMに比べ、高度な技術が必要と
されています。
ブルネイのような小さな国では問題ないしょうが、英国やオーストラリアの
ハチソン3やアイスランドのNovaはルーラルエリア対策としてGSMネット
ワークを持つ他社に国内ローミングを行っています。
最近、WCDMA850と900という低い周波数帯域のバージョンが提供され
ましたので、今後はドコモのプラスエリアのように海外でもルーラルエリア
の3Gカバレッジ拡大が期待されます。
新規参入ではありませんが、オーストラリアの大手TelstraはWCDMA850を
NextGという名前でスタートし、今まで3Gと無縁であったダーウインやホバート
など地方都市でWCDMAが利用可能となり(ついでにHSPA14.4Mbpsも
サポート)、従来持っていたCDMA2000のネットワークを廃止しました。
(このためauのグローバルパスポートCDMAはオーストラリアで使えなくなった)
ライバルのSingTel Optusは従来から運用していたWCDMA2100に加えて
WCDMA900もサービス開始して同様に地方都市での運用をスタートしています。
(こちらもCDMA2000のネットワークから撤退済み)
こうしてみると我がドコモのFOMAエリア(2.1GHz)とFOMAプラスエリア(800MHz)
を使い分ける考え方は世界でもスタンダードになっていくのかもしれません。

2009年3月26日木曜日

国内ローミング アイスランドの場合


ソフトバンクがイーモバイルの回線を借りてデータ通信の
定額サービスを開始したことを発端に、国内ローミング
へ注目されました。

国内では、上記のほかにもイーモバイルが大都市圏を
除きドコモのFOMA網(2.1GHzのみ、プラスエリアは
対象外)に一部端末でローミングを行っています。

新規参入や資金力の弱い事業者が、大手事業者
にローミングする事は海外でもあります。
知っている限りでは、

オーストラリアのVodafoneはTelstraへ

ドイツの02はT-Mobileへ

アイスランドのVodafoneはSiminnへ

ローミングをします。

昨年5月にアイスランドへ行った際、Vodafoneと
SiminnのプリペイドSIMを購入しましたが、
アイスランド北部アークレイ郊外の温泉で
VodafoneがSiminnにローミングするのを
確認しました。
※画像参照
 Siminn と Vodafoneの名前が表示
されています

レイキャビク等都市圏ではローミングせず、
人口希薄地帯など田舎に限定して国内
ローミングするようです。

Siminnは日本のドコモに相当するナショナル
フラッグキャリアであり、資金力や加入者数は
アイスランドでNo1です。

日本でも、小笠原諸島の母島や鹿児島県の
トカラ諸島など、「ドコモだけ」の地域は多数
あります。
旧国営の通信屋のプライドど責任感
と資金力が採算度外視でこうした場所へも
サービスインできる(なんとHSDPAもOK)わけで
イーモバイルやソフトバンクにそれを求めるのは
辛いところでしょう。

今回のソフトバンクのように、データ通信とはいえ
全国丸投げ?でなく、インフラ整備は常識的な
範囲で行った上で、アイスランドのように
ルーラルエリア限定であれば批判は少なかった
のではないかとも思います。

2009年3月24日火曜日

その後のBlackBerryBold@ドコモ




釜山では問題の無かった、BlackBerryBold。
KTXで釜山→ソウルへ移動中、再び不具合が再現しました。
Pushメール受信後?にディスプレーに時計マークが表示して
フリーズ。
何回か電源Off&Onで一旦回復しますが、またフリーズといった
具合で使い物になりません。
ちょうど待ち受けとなったタイミングで、キャリアをSKテレコムに
すると症状は治まりました。
どうやら、KTFの一部エリアで不具合が起きるようです。
NWベンダーとの相性が悪いのか、基地局側か端末側どちらかのソフト
に問題があるのか、流れるシーケンスに問題があるのかわかりませんが
何らかの不具合思われます。
SKでも良いのですが、KTFはドコモと資本提携しており、

パケット通信料は4月末までキャンペーンで割り引きと

なっていただけに残念です。
因みに、日本へ帰国すると不具合は全く起きません。
もっとも、以前山口県の萩市のFOMAプラスエリアで

800MHzの波をつかまず 、なぜかソフトバンクの波を

掴もうとしてエラーとなり、圏外張り付き(FOMA網の
波はあるのにエントリーせず、圏外となる)不具合は

体験しているので、 何らかのトラブルが今後発生

しないとも限りません。

余談ですが、私の経験から海外端末で一番安定して、過酷な環境でも不具合の
少ないのはNOKIAと断言できます。
日本国内なら国産端末でも良いのですが、GSM900と1800及びWCDMA2100
が複数共存するような環境では国産端末も圏外張り付きのような現象に遭遇
したこともあります。
このような時でも、NOKIAは大抵問題なく使えますので、日本市場からの撤退
は本当に残念でなりません。
残されたHTCやBlackBerry、Samsung等には頑張ってもらいたいものです。

2009年3月22日日曜日

イーモバイルの韓国サービス状況

例によって、韓国でもイーモバイルのフィールド
試験?を実施しました。

結果は下記の通りです。
・テレビ電話
国内、海外向けともOK
但し、着信は不可能
→NOKIA E71にSIM差し替えで実行
・Web
DualDiamond及びNOKIA E71とも問題なし
・通話
国内、海外向けともOK

私が試験した限り、香港、ドイツ、韓国とも3G網
はOK、 テレビ電話もOK(一部制限あり)なので、
対応機種を増やし正式サービス開始へつなげて
欲しいものです。

韓国へ遂にNOKIA S60端末が上陸


携帯屋巡りで、KTFの端末カタログ(3~4月版)を貰ってきました。
なんと、NOKIAの6210Sという機種が掲載されています。
日本向けと同様、キャリアのロゴ(SHOW=KTFのWCDMAサービス、
FOMAのような感じ)がプリントされています。
NOKIAといえば先日日本から撤退しましたが、今度はお隣韓国へ
本格上陸するとは、なんとも皮肉ではあります。
VodafoneやNOKIAに見放されたガラパゴス携帯大国の日本の
将来は大丈夫?なのでしょうか。
韓国はブラックベリーやソニエリXPERIAがSKテレコムで発売される
とアナウンスがあり、今後が楽しみです。
ちなみに、KTFのカタログに掲載されている端末は9割以上が
WCDMA(ほとんどはGSMにも対応)でCDMA2000の端末は
最後の1ページにほんの僅か旧機種が紹介されているに
すぎません。
韓国へは大体1年に1回程度行きますが、WCDMA/HSPA化は
SKとKTFとも年々急激に進んでいる印象です。
こうなってくると、WCDMA網を持たないCDMA2000キャリア(周波数も
韓国独自の1.8GHz)のLGテレコムの凋落が気になるところです。

念願のKTFのWCDMAプリペイドをゲット!




ソウルの江邊(ガンピョン)のテクノマート6階は、携帯電話屋が集まるところとして
有名です。
ここの、ガンピョン通信(店番号B-24)は日本語の堪能なオーナーの経営する店として、
以前より数回訪問しています。
韓国のプリペイド携帯はカードフォンと呼ばれ、(詳しくは香港の巨匠、山根さんのサイト
を参照 http://www.yamane.hk/)存在はするものの、購入がかなり面倒で一般の
旅行者が手を出すのは敷居が高い代物でした。
また、WCDMAが当たり前となった韓国でも、カードフォンは従来のCDMA2000機種に
限定されており、WCDMA至上主義?を掲げる私にはいまいち魅力に欠けていました。
今回、ガンピョン通信の方にだめもとでWCDMAのカードフォン可否を聞いたところ、
なんとKTFに限ってOKとの事!(SKは不可)
端末も、傷なし箱ありの機種があり(パンテックのSKY U5000)価格は10万ウォン。
その他、SIM発行料1万ウォンと初回チャージ2万ウォンがかかり、合計13万ウォン。
円高のおかげもあり、1万円以下でゲットできました。
必要書類はパスポート、別途IDが本来必要とのことでしたが、店の方のご好意で
調整していただきました。
試した限りの利用可能サービス:
国際通話:OK
国際テレビ電話:発着信ともOK
(日本のソフトバンク及び香港CSLと対向試験済み)
国内通話:OK
国内テレビ電話:発着信ともOK
SMS:国際は送受信ともNG、国内は相手がおらず試験できず
パケット:端末がなぜかWAP非対応機種にてテスト不可、
PC接続は設定情報なくこちらも不明
といったところです。
利用価値は十分高いと思います。

ドコモの海外プラスナンバー(韓国)を初体験


今回の韓国訪問の目的のひとつに、ドコモが今月2日からサービス開始
した、海外プラスナンバーの利用もあります。
韓国滞在中、指定のキャリアにローミング時は韓国の携帯番号が使える
というもの。
基本料金も月額300円とリーズナブルな上、番号はサービス解約しない
限り同じ番号が維持できます。
通話料は、韓国滞在中の着信がテレビ電話を含め無料、発信もドコモ
番号より格安です。
残念ながらSMS及びパケット通信は通常のローミング通信料となり
ますが、いたしかたないところでしょう。
現地番号のメリットは、現地の人とやりとりする場合に、相手が日本へ
国際電話する必要がなくなります。
自分も着信転送料がかからず無料なのも大きなメリットです。
従来、この点をアピールするビジネスモデルとして、海外用のレンタル
携帯があったのですが、コストが高く基本的に毎回番号が変わる、
一般の日本人には使いにくい海外用携帯で日本語が使えない、
メールやWebが使えないというデメリットもありました。
今回のサービスは、まさにこうしたデメリットを解消する画期的な
ものですが、少なくとも韓国向け携帯レンタル会社には脅威と
なります。
使ってみた感想として、日本や香港への国際電話及び現地へも
番号通知が正しく表示され安心して使えました。
通話料は、ドコモの原則にならい無料通話が充当できます。
2in1のように、機種限定ではなくFOMA契約者すべてに適用
できるのも魅力です。
今後は、コネクサスのアライアンスを活用してシンガポールや
香港でもサービスしてほしいところです。

Black Berry Bold トラブル@韓国

現在、韓国に来ています。
ソウル仁川空港に無事到着して、BlackBerryBold@ドコモの電源を入れると
KTFにローミングします。
しかし、その後電源が強制断→電源入れなおすも砂時計マークが
点灯してフリーズ!
日本では、問題なかったのですが・・・。KTFのWCDMA網と相性が
悪いのでしょうか?
致し方なく、SIMを予備のNM706に入れると問題は発生しません。
困ったときのNOKIA?さすが世界標準機は世界のネットワークを
知り尽くしているといったところでしょうか?
NOKIAは韓国以外も、日本のグローバル携帯がトラブルを起こした
台湾や香港などでも至って平和です。
もう1回線のガラパゴスケータイ、N-01Aも今回は問題はありませんが、
ヨーロッパや 台湾ではしばしばトラブルに見舞われた経験もあり
油断はできません。
BlackBerryも世界のエグゼクティブ御用達の筈ですが、熱問題
の件といい、ちょっとがっかりです。
(その後、何回か電源Off/Onで回復しましたが、要注意です)

2009年3月10日火曜日

ついにブラジルで3Gローミング開始


http://t-mobile.seesaa.net/index-2.html
以前のブログでも紹介した、ブラジルTIMの3Gですが、ドコモがひっそりと?3Gローミングを
開始していました。
http://area.worldwing.nttdocomo.co.jp/search/index.php?procType=showCountryList&areaId=007

サンパウロやリオなど大都市圏はWCDMA2100、クリチバなど地方都市はWCDMA850での
展開の模様です。
なんとテレビ電話もサポートされているようです。もう一度、ブラジルに行きたいですね・・・。
国際ローミングといえば、旧ボーダフォンのソフトバンクが圧倒的な充実度でしたが、
先日の韓国プラスナンバーといい最近はドコモの追い上げが目立ちます。
次は、ウルグアイやペルーあたりの3Gローミングも期待したいところです。