2009年4月29日水曜日

グローバル規格とマイナー規格の差@成田空港

成田空港ターミナル1に来ています。GW期間中にて、空港は混雑しており海外で携帯電話を使いたいという需要が高い時期でもあります。

成田は大手3携帯事業者がカウンターを持っていますが、ドコモのカウンターは閑散としているのに対し、KDDIのカウンターは大混雑。10人以上が並んでいます。

ドコモはグローバル規格であるWCDMA方式を採用し、SoftBankと共に海外のWCDMA/GSM事業者とのローミングサービスを5年以上前から積極的に拡大しています。

対するKDDI(au)は、国際ローミングサービスを開始した歴史こそ古いものの、世界的にメジャーとはいえないN-(ナロー:狭域帯)CDMA方式であったこと・日本版CDMAは北米と同じ800MHzであっても上りと下りの周波数が逆さであったこと・KDDI自体が国内重視で国際ローミングに積極的でなかったことが災いして長らくローミング可能な機種は三洋製のごく一部の機種に留まっていました。

国内市場が飽和となり、最近になってようやくCDMA国際ローミングがほぼ標準装備となったものの、世界のデファクトスタンダードであるGSM対応に遅れており、ようやく昨年からGSM対応の機種が発売しパケット通信もサポートしました(数年前にauの一部機種がUSIM対応になり、プラスチックローミングはスタートしたものの、長らく音声のみサポート)。

結果、対応機種を持っているユーザーが少ない現状から、レンタルサービスに長蛇の列が出来たのではと考えられます。ドコモは905シリーズ以降、SoftBankも半数以上はWCDMAに加えGSMローミングも多くの機種で標準装備となりWCDMAローミングだけなら殆どの機種に基本機能となっています。

N-CDMA/CDMA2000は世界的に凋落傾向で、近いうちにニュージーランドやイスラエルからも消滅する方向であり、KDDIはLTEが普及するまで国際ローミングには弱い状況となるかのしれません。

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