2009年5月7日木曜日

ローミングパートナーのえり好み?

国際ローミングのパートナーリストを見ると、興味深いことがあります。
例えば、ドコモのローミングパートナーに関して特に欧州ではVodafone系事業者は少ない傾向があります。
ニュージーランドやフィジーなど、つい最近までVodafone以外の選択肢が無い地域は別として、英国・フランス(SFR)・スペイン・ポルトガル・ドイツ・イタリアはいずれもVodafone以外のキャリアとローミング契約を結んでいます。ドコモの携帯電話のディスプレイ上に、ローミングとはいえ宿敵?Vodafoneの表示が出るのはけしからん!ということなのか?
逆に、SoftBankはVodafone時代より、やはり欧州ではイタリアのTIMやポルトガルのTMNなどナショナルフラッグキャリアとのローミング契約が少ない傾向があります。
日本のキャリアは妙なプライドがあるのか、どうもローミングパートナーをえり好みする傾向があるように感じます。利用者としては、複数の出来る限り多くのキャリアで使えたほうがリスク回避の意味でも良いのですが・・・。料金面など、交渉が上手くいかないケースもあるとは思いますが。
しかしながら、最近はSoftBankはドイツのT-Mobileや英国のo2などにローミング可能となり、副産物としてドイツテレコム日本で発売しているT-MobileドイツのSIMとMobellが発売している英国o2のSIMをドコモに加えSoftBank網でローミング発着信して利用可能となりました。一方ドコモはVodafone系のスイスのSwisscomやエストニアのElisaとローミング開始予定となるなど、徐々にではありますが間口を広げるようになって来たのは良い傾向だと思います。
因みに、ドコモは毎月更新される契約約款にて、ローミングキャリアの拡大予定も掲載されています。
http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/disclosure/agreement/d02.pdf
ブータン・ベニン・リビア・モーリタニア・ジンバブウェ・ボツワナ・バハマ・コンゴ・チャドなどが新たに利用できる予定となっています。もっとも、ブータンは1年以上前から予定となっていてもサービス開始になっていない(恐らく料金面で決裂か?)例もあったり、トルクメニスタンのように一切掲載されていないにもかかわらず、突如ローミング可能になる事もありますので、あくまで参考にしかなりませんが。

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